オマール海老の栄養学
オマールロブスターは美味しくてダイエットと健康に最適な栄養食品
エビ類は高齢化社会を元気に過ごすための栄養食品
ロブスターは豚肉、牛肉の赤身、鶏の胸肉など私たちが好んで食べる脂肪分の少ない肉より飽和脂肪酸、カロリー、およびコレステロールが少ないのです。
誤解されているエビのコレステロール
オマール海老などのエビ類は、平均して水分が約75〜80%、たんぱく質が約18〜28%、脂質0.3〜0.6%、その他、ミネラルで構成されている。たんぱく質が豊富で脂質が低い、ダイエットに最適の食品である。
その一方で、エビには、他の魚介類や肉類に比べるとコレステロールが多く含まれるため、好物だが控えているという人も多い。悪玉コレステロールが増えると心配してのことだろうが、それは大きな誤解なのである。
エビに含まれるコレステロールは食品100gあたり約120mg。同じく多いとされるスルメイカは270mg、マダコは150mg。同じ甲殻類のカニが約50mg、赤身のマグロが約50mg、白身のカレイで約70mg、コレステロールが多いと誰もが考えがちな豚のばら肉ですら約70mgなので、数字上は確かに高い。
しかし、食品にもともと含まれるコレステロールと、悪玉コレステロールはまったくの別物である。
悪玉コレステロールは、肉類の脂身などに多く含まれる飽和脂肪酸が原因となり、体内で作り出される。
これに対してエビは、もともと脂質やコレステロールの代謝がされにくい体質の人や、たんぱく質を制限されている人以外は、コレステロール値が上昇することはないのである。
現代人に欠かせない栄養素、タウリン
エビには、栄養ドリンクでおなじみの栄養素、遊離アミノ酸の一種「タウリン」が食品100g中に200mgと比較的多く含まれる。
タウリンは人間の筋肉や胆のうから分泌される胆汁酸の中に存在している。高血圧の低下、脳血圧の低下、脳血管疾患や心疾患の予防、疲労の軽減、肝細胞の再生を促進するほか、インスリンの分泌を促進して糖尿病の予防にも効果がある。
さらに嬉しいのは、タウリンには総コレステロール値を下げ、善玉コレステロールを増やす働きがあると実証されていること。このほかにも眼精疲労や視力の回復にも効果があると言われる。
まだ研究中の栄養素なので1日の摂取目標量などはわかっていないが、過剰摂取による副作用の心配がなく、安心して食べられる。